
英検を入試に使うとき、いちばん怖いのは点数不足ではありません。氏名と生年月日の登録間違いです。
入試で英検の成績を学校側が参照する際に生年月日などの誤りがあると、受験が認められないことがあります。
そしてもう1つ、見落としやすい事実。
同じCEFRレベルでも、必要な英検CSEスコアは受けた級によって違います。
この記事は、日本英語検定協会の英検成績を入試で利用される際の確認事項のページに書かれている条件と数字だけを並べたものです。
取得日は2026年9月17日です。
英検を入試に使う前に確認することは3つ
公式ページは、確認事項を番号付きで3つに整理しています。
- 学校へ提出予定の英検成績の氏名(カナ氏名)・生年月日が正しく登録されているか確認する
- 学校へ提出する証明書を確認する
- 自分の英検成績のCEFRレベルの確認方法を知る
1つ目の確認手順は4段階です。
受験者マイページにアクセスし、生涯学習アカウントでログインし、閲覧したい年度・回次の「受験情報確認・変更」をクリックし、自分の生年月日を確認します。
一覧に表示されない年度・回次は、申込情報の引継ぎの手続きをしないと閲覧できません。
受験者マイページのほかに、個人成績表で確認する方法も案内されています。
英検の証明書は3種類あって役割が違う
入試に使う書類は1つではありません。
試験方式ごとに、同じ3種類が用意されています。
| 証明書の種類 | 発行の条件 |
|---|---|
| 合格証明書(和文・英文) | 合格者のみに発行 |
| 英検CSEスコア証明書 | 有料にて発行 |
| 個人成績表 | 受験者全員に発行 |
この3種類は、英検(従来型)・英検S-CBT・英検S-Interviewのどの方式でも同じ構成です。
学校によって求める書類が違うので、募集要項を先に読む必要があります。
入試に英検成績を利用する場合、提出を求める書類は学校によってばらばらです。
募集要項を確認して、適切な書類を提出します。
英検CSEスコア証明書は合格・不合格を問わず発行できる有料の証明書で、合格証明書は合格したときに無料で届きます。
英検の証明書は再発行できるものとできないものがある
ここは取り返しがつかない部分なので、表にします。
| 区分 | 書類 |
|---|---|
| 再発行できる | 合格証明書(合格時に英文・和文各1通を無料で送付。有料で再発行を受け付けている)/英検CSEスコア証明書(希望者のみに有料で発行。合格・不合格を問わず利用できる) |
| 再発行できない | 合格証書(Certificate)/個人成績表 |
この2点は再発行を受け付けていません。
学校へ提出するときは扱いに注意します。
賞状である合格証書と、受験者全員に届く個人成績表の2つは、なくすと二度と手に入りません。
学校に原本を提出する前に、コピーを取っておくかどうかを考える必要があります。
英検を入試に使うとき出願時に求められる項目
出願の際に、書類とともに提出または入力を求められる主な項目も公開されています。
- ①受験級
- ②級合否・CSEスコア(技能別または総合スコア)
- ③受験年度、受験回次、個人番号、生年月日
公式ページでは、証明書類のどこにこれらの項目が載っているかを、方式別のサンプルで確認するように案内されています。
②に「技能別または総合スコア」と書かれているところが要注意です。
大学によっては4技能の合計ではなく、リーディングだけ、ライティングだけといった技能別のスコアを見る場合があります。
どちらを求められているかによって、提出すべき証明書も別です。
技能別のスコアがどう出るかは、英検2級の合格点は一次1520点・二次460点で扱っている合格基準の考え方とあわせて読むと分かりやすくなります。

英検のCEFRレベルは受けた級で出る範囲が決まる
これがこのページでいちばん重要な表です。
受験する級によって算出されるCEFRレベルが異なるため、出願に必要なCEFRレベルが算出される級を選んで受験します。
大学がCEFRのA1を出願資格としている場合、級ごとに必要な英検CSEスコアはこうなります。
| 級 | 出願可のCSEスコア | 出願不可のCSEスコア |
|---|---|---|
| 3級 | 1400〜2200 | 0〜1399 |
| 準2級 | 1400〜2400 | 0〜1399 |
| 準2級プラス | 1550〜2500 | 0〜1549 |
| 2級 | 1728〜2600 | 0〜1727 |
| 準1級 | 1980〜3000 | 0〜1979 |
| 1級 | 2304〜3400 | 0〜2303 |
同じA1でも、3級なら1400点、2級なら1728点、1級なら2304点が境目です。
上の級を受けたほうが有利とは限らない、ということがこの表から読み取れます。
2級を受けて1700点だった場合、A1は出ません。
3級を受けて1400点だったほうが、A1という意味では条件を満たします。
英検のみなし満点はB2以上で初めて届く
同じページには、みなし満点の例も載っています。
みなし満点とは「大学が定めた英語民間試験の成績を取得している受験生に対し、大学個別入試などの英語試験の得点を満点とみなす優遇方式」だと説明されています。
大学がCEFRのB2をみなし満点の条件にしている場合の表が、次のものです。
| 級 | みなし満点になるCSEスコア | 優遇なしのCSEスコア |
|---|---|---|
| 3級 | ― | 0〜2200 |
| 準2級 | ― | 0〜2400 |
| 準2級プラス | ― | 0〜2500 |
| 2級 | ― | 0〜2600 |
| 準1級 | 2300〜3000 | 0〜2299 |
| 1級 | 2304〜3400 | 0〜2303 |
3級から2級までは、満点を取ってもB2に届きません。表のみなし満点の欄が「―」になっています。
2級の満点は2600点ですが、B2の下限に届かないため優遇の対象外です。
B2を求められている入試では、準1級以上を受ける必要があります。
これが「出願に必要なCEFRレベルが算出される級を受験してください」という公式の注意の意味です。
英検のCEFR記載は2020年度から始まった
証明書にCEFRが載るようになった時期も書かれています。
「英検では2020年度から証明書類にCEFRを記載するようになりました」という一文です。
では、それより前に受けた人はどうするのか。
2つの方法が案内されています。
- 2019年度以前の成績は、証明書類を有料で再発行するとCEFRレベルを記載して再発行してもらえる
- 自分のCSEスコアを「実用英語技能検定 CEFR算出レベル表」で確認し、学校が求める基準を満たしているか自分で確かめる
レベル表の見方についても注記があります。薄い帯が各級の「CSE」スコア算出範囲、濃い帯がその範囲内における「CEFR」算出範囲です。
紙ではなく電子で出す方法もあります。
デジタル証明書なら、ウェブ合否閲覧日の当日から提出でき、追加発行の費用もかかりません。
英検を入試に使うときによくある質問
公式ページに答えが書かれているものだけを並べます。
英検に不合格でも入試に使えますか
使える場合があります。
英検CSEスコア証明書は「合格・不合格を問わず」発行できる書類で、個人成績表は受験者全員に渡る書類です。
大学がCSEスコアだけを見る方式であれば、不合格でもスコアを提出できます。
ただし合格証明書は合格者のみに発行されます。
英検の合格証書を学校に出しても大丈夫ですか
出すこと自体はできますが、合格証書(Certificate)は再発行できません。
個人成績表も同じです。
この2点は、なくすと二度と手に入らないと公式に明記されています。
2019年度以前に受けた英検にもCEFRは付きますか
証明書類にCEFRが記載されるようになったのは2020年度からです。
2019年度以前の成績は、証明書類を有料で再発行すればCEFRレベルを記載して再発行してもらえます。
再発行しない場合は、CSEスコアを「実用英語技能検定 CEFR算出レベル表」で自分で確認する形になります。
上の級を受けたほうが入試には有利ですか
一概には言えません。
公式の表では、A1が出願資格の場合、3級は1400点で出願可になるのに対して、2級は1728点必要です。
ただしB2が条件の場合は、2級は満点の2600点を取ってもみなし満点の対象になりません。
求められるCEFRレベルによって、受けるべき級が変わります。
英検の成績はどこで確認できますか
受験者マイページで確認できます。
生涯学習アカウントでログインし、閲覧したい年度・回次の「受験情報確認・変更」をクリックする手順です。
個人成績表でも確認できます。
英検の入試活用について公式ページに書かれていないこと
この記事で書けなかったことを並べます。
A2・B1・C1・C2のCSEスコア表です。
公開されているのはA1とB2の2例だけで、全レベルの一覧はこのページにはありません。
英検を出願に使える大学の一覧です。
このページは確認事項の説明で、どの大学がどう使っているかの名簿ではありません。
証明書の有効期限です。
提出先が期限を定めている場合があるという書き方で、英検側の期限は示されていません。
再発行にかかる日数です。
このページには料金・申込方法へのリンクが置かれているだけでした。
氏名や生年月日を直す方法の詳細です。
誤りがあると受験が認められない可能性があるという警告はありますが、訂正手順は別ページへの案内になっています。
英検の入試活用の数字を取った公式ページ
この記事の数字は、次の4ページから取りました。
- 英検成績を入試で利用される際の確認事項(3つの確認事項・証明書類の一覧・出願時の項目・A1とB2のCSEスコア表・CEFR記載の開始年度)
- 合格証明書(合格者に無料で届く証明書)
- 英検CSEスコア証明書(有料で発行する証明書)
- デジタル証明書(電子版の提出)
取得日は2026年9月17日です。
出願の条件は大学ごとに違うので、必ず提出先の募集要項で確認してください。
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