
英検4級・5級には、不合格でも検定料なしで受け直せる無償再受験があります。
正式には「英検4級・5級チャレンジキャンペーン」という名前です。
ただ、誰でも使えるわけではありません。
英検協会の学校・塾の先生向け特設ページにある中身だけを整理します。
無償再受験とは不合格のあとの2回分
英検4級・5級を準会場で有償受験して、不合格になった人が対象。
同じ準会場で同じ級を受けるときに限り、次回と次々回の検定料が無償になります。
1回目の再受験を「無償再受験」、2回目を「無償再々受験」と呼び分けています。
不合格には、欠席は含まれません。
試験を受けて不合格になった人だけが対象です。
年齢の制限はありません。
無償再受験は2023年度に始まった
キャンペーンは2023年度から行われています。
受験へのハードルを下げ、不合格でも「次回また受験できる」という支えを届けるのがねらいです。
2025年度からは、次回だけでなく次々回まで無償で受けられるように広がりました。
広げた理由として、協会は2つの声を挙げています。
- 無償の再チャレンジでも不合格になり、もう一度受けるか悩んでいる
- 再チャレンジでも合格できないかもしれないと不安になり、申し込みを見送った
無償再受験の対象になる人
2026年度の対象は、次の条件をすべて満たす人です。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 試験 | 英検(従来型)を通常(有償)で受験 |
| 結果 | 不合格(欠席を除く) |
| 級 | 4級・5級 |
| 検定回 | 2026年度 第1回・第2回・第3回 |
| 会場 | 日本国内の学校や塾などの準会場 |
4級・5級の試験時間は、4級が約65分、5級が約45分です。
試験はリーディングとリスニングの2技能になります。
4級と5級の合格点は、別の記事にまとめています。
5級の合格点は英検5級の合格点で並べています。↓

無償再受験の対象にならない申し込み方
同じ4級・5級でも、申し込み方で外れる人がいます。
| 申し込み方 | 無償再受験 |
|---|---|
| 準会場申込 | 対象 |
| 個人申込 | 対象外 |
| 団体本会場申込 | 対象外 |
| 次回だけ団体本会場申込に切り替える | 対象外 |
| 合同準会場実施 | 前回と同じ団体から申し込み・申請すれば対象 |
学校や塾の準会場で受けることが、出発点になります。
準会場そのものの仕組みは、別の記事で並べています。
準会場と本会場の違いは英検の準会場は学校や塾で受ける形で並べています。↓

無償再受験が使えなくなる3つの場面
次回と次々回の2回分が、必ず両方使えるとは限りません。
- 有償受験を欠席した(次回も次々回も無償にならない)
- 無償再受験を申請・申し込みしたのに欠席した(次々回は無償にならない)
- 無償再受験で合格した(次々回は無償にならない)
次回に申請も申し込みもしなかった人は、次々回で無償再受験ができます。
無償再々受験でも不合格なら、その次は検定料を払って申し込む形。
3回目の無償は、ありません。
無償再受験の対象になる回の組み合わせ
有償で不合格になった回によって、無償になる回が決まります。
| 有償で不合格になった回 | 無償になる回 |
|---|---|
| 2025年度第3回 | 2026年度第1回・第2回 |
| 2026年度第1回 | 2026年度第2回・第3回 |
| 2026年度第2回 | 2026年度第3回・2027年度第1回 |
| 2026年度第3回 | 2027年度第1回・第2回 |
たとえば2026年度第1回で不合格になり、第2回と第3回を無償で受けて不合格だった人。
2027年度第1回は、有償での受験に戻ります。
2027年度にキャンペーンが続くかは、未定です。
無償再受験は同じ準会場・同じ級に限る
受け直す場所と級は変えられません。
無償再受験は、不合格になった級と同じ級の受験に限ります。
5級で不合格になった人が、4級で無償受験することはできません。
卒業した場合でも、卒業前の団体から申し込み・申請すれば使えます。
中学から高校に進んだ人も、卒業前の準会場から申し込む形です。
進学先の学校で無償再受験をすることは、できません。
一貫校で違う団体番号から申し込むときは、英検サービスセンター団体受付(03-3266-6581)に問い合わせます。
無償再受験の申請と申し込みは2つの手続き
ここは学校や塾の先生が進める部分です。
無償再受験には、期間内に2つの手続きが要ります。
| 手続き | 中身 |
|---|---|
| ① 無償受験の申請 | その回の無償受験対象者だけを申請する |
| ② 申し込み | 無償受験対象者を含めて準会場で申し込む |
順番の決まりはありません。
期間内に両方の手続きが確認できないと、対象外になります。
有償受験のときは、特別なキャンペーン登録は要りません。
英検の団体申込そのものは、別の記事にまとめています。
団体登録と準会場登録は英検の団体申込は10名からで並べています。↓

無償再受験で自分で払うと有償になる
受験者側が気をつけたい点もあります。
無償再受験の対象者が自分で検定料を払うと、有償受験の扱いになります。
申込期間内でも、キャンセル・返金はできません。
誤って個人申込をしてしまった場合も同じで、キャンセル・返金はできません。
無償受験する生徒には申込ガイドを配らず、団体が級ごとに追加して申し込む形です。
無償再受験は志願票のかな氏名で照らし合わせる
本人が受けたかどうかは、かな氏名で確かめられます。
有償受験のときの志願票と、無償受験のときの志願票のかな氏名を、英検協会が突き合わせます。
合致した場合だけ、同じ人が受けたという判断。
表記ゆれや記入ミスで合わないと、キャンペーン利用者としては欠席の扱い。
そのうえ、新しい有償受験者として検定料の請求の対象になります。
姓が変わった人は、申請期間中に連絡すれば旧姓を新姓に変えられる仕組み。
旧姓と新姓が1枚に載った公的書類(戸籍抄本など)のコピーが要ります。
個人番号・氏名・生年月日・登録住所・登録電話番号の5点を書き、Web問い合わせフォームに添付して送ります。
問い合わせの際は、キャンペーン利用者申請をしている旨も書き添えます。
書かないと、申請情報と志願情報が合わず、欠席や追加請求の対象になるおそれがあるためです。
無償再受験で多く払ったお金の返し方
多く払った分は、払出証書で返されます。
払出証書は、ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で現金に換えられる証書です。
| 検定回 | 払出証書が届く時期の予定 |
|---|---|
| 第1回 | 7月下旬頃 |
| 第2回 | 11月下旬頃 |
| 第3回 | 3月下旬頃 |
届くのは、利用申請者の受験状況を確かめたあとです。
無償再受験に関わる数字
特設ページには、受け続けることに関わる数字が載っています。
最大3回受けた人の累計合格率は、4級が約81%、5級が約93%です(英検協会調べ)。
中学3年までに4級・5級に合格した生徒は、未受験や不合格の生徒に比べ、高校3年までに2級に合格する割合が2.4倍です。
この2.4倍には「学習成果を保証するものではありません」という注が付いています。
準会場の検定料は本会場より安く、5級で比べると1,600円の差です(2025年度の検定料で比較)。
この1,600円が税込か税抜かの区別は、特設ページに書かれていません。
検定料の一覧は、別の記事にまとめています。
級ごとの検定料は英検の検定料は本会場と準会場で倍近く違うで並べています。↓

無償再受験についてよくある質問
特設ページに答えがあるものだけ並べます。
級を変えて受けられますか
いいえ。
不合格になった級と同じ級だけです。
申請してから受けないと決めたら
申込期間中なら取り消せます。
団体ポータルの利用者申請画面で、その人のチェックを必ず外すこと。
外さないと、無償再受験の資格がなくなります。
申込人数のマイナス手続きもしないと、検定料の支払いが生まれる形です。
準会場実施経費に入りますか
入ります。
無償再受験者も、準会場実施経費の支払い対象人数に含めて計算する決まりです。
書店払込証書には、無償再受験者を除いた人数を書きます。
無償再受験者は検定料が無料なので、書店手数料の対象になりません。
対象の生徒はどこで分かりますか
各回の利用申請のときに、申請画面で確かめられます。
無償再受験について公式ページにないこと
この記事で書けなかったことを並べます。
- 4級・5級のスピーキングテストが無償再受験でどう扱われるか
- 2027年度より先のキャンペーンの形
- 準会場が近くにない人の受け方
どれも、チャレンジキャンペーンの特設ページには載っていません。
無償再受験の参考文献
この記事の内容は、次のページから取りました。
- 英検4級・5級チャレンジキャンペーン(対象・条件・申請と申し込み・よくある質問/日本英語検定協会 公式サイト)
条件は年度ごとに変わることがあるので、申し込みの前に特設ページで確かめてください。
合格点の考え方は、4級の記事にもまとめています。
4級の合格点は英検4級の合格点で並べています。↓


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