英検の団体申込でつまずくのは、手続きが1つではなく2つあるからです。
団体登録と準会場登録という、名前の似た手続きが別々にあります。どちらが要るかは、申し込む団体が学校なのか塾・企業なのかで変わります。
そして人数の下限は、本会場も準会場も10名です。
この記事は、日本英語検定協会の団体申込についてのページに書かれている条件と日数だけを並べたものです。取得日は2026年9月17日です。
英検の団体受験は本会場と準会場の2つに分かれる
公式の定義文から置きます。
「団体受験とは、学校や企業など団体でお申し込みを行う受験のことです。団体で受験する場合は、本会場もしくは準会場での受験となります」と書かれています。
| 公式の説明 | |
|---|---|
| 本会場 | 海外4都市、全国47都道府県の主要約230都市・400会場で実施する公開会場のこと。1級の二次試験のみ、札幌・仙台・横浜市・千代田・新宿豊島・世田谷・新潟・名古屋・京都・梅田・天王寺・広島・福岡・沖縄本島南部の14受験地で実施 |
| 準会場 | 学校・企業などの団体受験申込を対象とし、申込団体が設置した試験会場のこと |
準会場についてはもう1つ、責任の所在の話が書かれています。
「準会場の運営にあたっては、協会の準会場規定に則り、厳正に行っていただく必要があります。準会場規定に違反した場合に生じる一切の責任は、申込責任者および登録団体が負うものとし、悪質な場合、協会は法的手段を講じる場合があります」という一文です。
本会場そのものの中身は英検の受験票は試験日の1週間前までに届くの当日の持ち物とあわせて読むと分かりやすくなります。
英検の団体申込に要る人数は10名から
人数の下限は、本会場と準会場で同じ10名です。ただし数え方が違います。
| 本会場 | 準会場 | |
|---|---|---|
| 申込条件 | すべての級を合わせた志願者1〜5級の総人数が10名以上であること | 2級〜5級の志願者の総人数が10名以上であること/協会が定める「準会場実施規定」に従うこと |
本会場は1級から5級まで全部を足して10名です。準会場は2級から5級までを足して10名で、1級と準1級は数に入りません。
準会場で1級と準1級が数に入らないのは、この2つの級が準会場では実施できないからです。
公式ページの冒頭にも「団体申込に必要な志願者数は、本会場・準会場と共に10名以上とします」と書かれています。
英検の団体申込の資格は団体の種類で変わる
申込資格は、全団体に共通するものと、準会場だけに要るものに分かれています。
| 区分 | 資格 |
|---|---|
| 共通 | ①団体登録が完了していること/②英検団体申込を行うことについて適切な責任者がいること |
| 準会場のみ | ③学校教育法に定める学校と、官公庁(準会場登録は不要)/④私塾・企業など③以外の団体で、協会に「準会場申込資格」の登録を申請し、承認を受けた団体 |
③の括弧の中が重要です。学校と官公庁は準会場登録が要りません。
塾や企業は、団体登録を済ませたうえで、さらに準会場登録の申請をして審査を受ける必要があります。
公式ページでは、この違いが登録の流れの図でも繰り返されています。本会場申込には団体登録が必要、準会場申込には塾・企業だけ団体登録に加えて準会場登録が必要、という書き方です。
英検の団体登録と準会場登録にかかる日数
登録にかかる日数が、団体の種類ごとに公開されています。
| 団体の種類 | 団体番号の知らせ方 | かかる日数 |
|---|---|---|
| 学校(学校教育法に定める学校と、官公庁) | はがき | およそ15営業日で郵送 |
| 塾・企業(私塾・企業など学校以外の団体) | 団体登録完了メール | 3〜5営業日で到着 |
学校ははがき、塾・企業はメールという違いがあり、日数も5倍近く違います。
塾・企業はそのあと準会場登録の審査に進みます。審査結果はメールで知らされ、7〜14営業日で到着すると書かれています。
「審査完了」しなければ準会場申込はできない、と念を押されています。
準会場登録の申請に不備があった場合は「【英検】準会場登録再申請のお願い」というメールが送られてきて、再申請することになります。
メールが届かないときの注意も書かれています。「@eiken.or.jp」からのメールが届くように設定すること、団体登録完了メールが迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認すること、の2つです。
英検の準会場登録には試験環境の条件が6つある
塾や企業が準会場登録を申請するとき、公式サイトのURLと試験環境の2つを申告します。
試験環境は、次の6つの条件を満たしていることが求められます。
- 試験資材を保管できる鍵付きのロッカーやキャビネットがある
- 試験教室は、パーテーションではなく、ドア・壁で仕切られた空間である
- 試験中、騒音や人の出入りを制限できる部屋がある
- 試験中、不正行為が行われていないことを確認することができる
- 試験で使用する座席は受験者同士の回答が見えない状態になっている
- 英語の掲示物がない、もしくは試験中は剥がすことができる
最後の1つは見落としやすいところです。教室に英語の掲示物が貼ってあると、そのままでは条件を満たしません。
公式サイトのURLについては、公式サイトでなくてもGoogleマップ等で所在を確認できるウェブサイトのURLで申請できる、と書かれています。
サイトが無い場合は実在証明書類の添付が要ります。法人なら法人登記簿の画像データ、個人経営なら経営者の住民票の画像データか、運転免許証・電気料金通知書・ガス料金通知書・水道料金通知書のうち経営者の氏名と住所が記載されているものの画像データです。
2025年度にシステムが刷新され、スマートフォンでの閲覧・操作が可能になったこと、そして実在証明書類(ウェブサイトの掲載が無い場合のみ必要)・会場見取り図・教室写真の3点の登録が不要になったことも書かれています。
英検の準会場登録は3年ごとに更新が要る
登録したら終わりではありません。
「準会場登録は、3年毎に更新が必要です」と明記されています。協会から更新の案内があった塾・企業は、次回以降の準会場申し込みの前に更新を済ませる必要があります。
更新の流れは7つの段階です。準会場登録申請フォームへのログイン、準会場登録申請の誓約、準会場登録更新内容の入力、更新内容の確認、準会場登録更新受付メールの受信、審査結果のメール、審査完了という順で進みます。
更新の審査結果は10営業日以内で到着すると書かれています。新規の7〜14営業日より短い設定です。
2018年度以前に団体登録済みで、準会場登録申請フォームの入力や審査完了をしていない団体についても、同じフォームから手続きをするように案内されています。
英検の団体申込で要るものと検定料の払い方
申込方法は2つです。インターネットを利用した申し込みと、団体受験申込書を利用した郵送またはFAXによる申し込みです。
| 本会場 | 準会場 | |
|---|---|---|
| 申し込みに必要なもの | ①団体受験申込書兼請求書/②願書(志願者全員)/③検定料 | ①団体受験申込書兼請求書/②検定料(願書は申込時点では不要。受験時に志願票を記入) |
| インターネット申込のとき | 申込時に志願者データの入力が必要 | 志願者データは不要。入力データは級別人数のみ |
準会場のほうが、申込時にそろえるものが少なくなっています。
検定料の払い方は【団体一括支払い】と【受験者個人支払い】の2つです。
- 【団体一括支払い】①英検特約書店にてお支払い/②郵便振替・銀行振込
- 【受験者個人支払い】③クレジットカード支払い、またはコンビニエンスストア支払い
【受験者個人支払い】はインターネットを利用した申し込みの場合だけ選べます。
さらに但し書きがあります。団体が設定する申込締切のあとの申し込み(受験者の申込忘れなど)は、受験者個人支払いを設定していても団体一括で支払うことになる、というものです。
英検の合同準会場実施という抜け道
10名に届かない団体のための仕組みも用意されています。
「申込人数が10名未満で単独実施が不可能な場合など、近隣の準会場資格を有している団体同士で話し合いの上、吸収団体の管理・責任の下、合流団体と同一会場で同一日に一次試験を実施することができます」と書かれています。
| 項目 | 合同準会場実施での決まり |
|---|---|
| 申込方法 | それぞれの団体で別々に申し込む。申込方法は団体ごとに異なっていてよい。申し込みの際に「合同準会場実施」を選択する |
| 資格 | 吸収団体、合流団体ともに準会場資格が必要 |
| 志願者数の書き方 | 合流・吸収する団体の人数を含まず、それぞれの団体の申込人数を記入。合流団体は合流先(吸収団体)の団体名と団体番号を記入 |
| 試験会場 | 1カ所(吸収団体の試験会場)で実施。分散実施はできない(準会場規定第6条1) |
| 試験日 | 合流・吸収団体で同一の試験日を決めて実施する |
| 検定料 | 合流・吸収団体それぞれで申込人数分を支払う |
| 試験資材 | 吸収団体に一括して届く |
| 試験結果 | 合流・吸収団体それぞれに届く |
準会場実施経費は吸収団体にだけ支払われます。合流団体の人数を含めて算出し、差し引いて請求する形です。
CDセット数も、必要セット総数を吸収団体がまとめて請求します。
英検の団体申込について公式ページに書かれていないこと
この記事で数字を出せなかったものを並べます。
団体申込の検定料です。金額はこのページではなく、検定料の専用ページに分かれています。
準会場実施経費の金額です。吸収団体に支払うという記載はありますが、いくらかは書かれていません。
準会場登録の審査に落ちる条件です。試験環境の6条件は公開されていますが、どれを満たさないと不承認になるのかという線引きは示されていません。
2026年度第1回と第2回の団体登録の申請日程です。表に載っているのは第3回だけで、申請開始予定日が2026年9月18日(金)、申請締め切り日が2026年11月6日(金)17時です。しかも「上記予定は変更になる可能性があります」という但し書きが付いています。
海外に所在地がある団体の扱いです。「所在地が海外の場合はこちらへご連絡ください」と問い合わせ先に誘導されるだけで、条件は書かれていません。
英検の団体申込の数字を取った公式ページ
この記事の数字は、次のページから取りました。
- 団体申込について(団体受験の定義・10名の条件・申込資格・登録の流れと日数・試験環境の6条件・3年ごとの更新・合同準会場実施)
- 団体・学校関係者の方(申込方法の入口)
取得日は2026年9月17日です。日程は回ごとに変わるので、申し込む前に公式ページで確認してください。

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