英検Jr.は、英検の下の級ではありません。
級も合否も出ないテストで、返ってくるのは正答率です。名前が似ているので英検5級の前段階だと思われがちですが、公式の説明はまったく別のことを言っています。
この記事は、日本英語検定協会の英検Jr.のトップページと、そこにぶら下がっている「特徴とメリット」「受験案内」「個人でのお申し込み」の4ページに書かれている数字だけを並べたものです。
取得日は2026年9月17日です。書かれていないことは、書かれていないとそのまま書いてあります。
英検Jr.は1994年に作られた育成型のテスト
公式の1文がいちばん正確なので、まずそのまま置きます。
「英検Jr.は、児童の英語能力の調査・研究を目的に、英語に親しみ、外国の文化を理解することを目標として1994年に開発した児童向けの『育成型ゲーム感覚』のリスニングテストです」と書かれています。
ここに入っている情報が4つあります。1994年に作られたこと、対象が児童であること、育成型であること、そしてリスニングのテストであることです。
特徴とメリットのページでは、この育成型という言葉がさらに説明されています。
「『できた!』という喜びを実感させ、それが学習の動機づけになることが英検Jr.のねらいです。そのため成績は合否ではなく、『正答率』で表示」すると書かれています。
あわせて、がんばった児童が上の目標を目指せるように、進級の目安を示して通知する、とも書かれています。
英検Jr.のグレードは3つある
級ではなくグレードと呼びます。3つのレベルで構成され、各レベルに適したバラエティ豊富な出題が特徴だと説明されています。
| グレード | ペーパー版の受験料(税込) | ペーパー版の試験時間 |
|---|---|---|
| BRONZE | 2,500円 | 約30分 |
| SILVER | 2,700円 | 約35分 |
| GOLD | 2,900円 | 約45分 |
グレードが上がると受験料も試験時間も上がります。BRONZEとGOLDの差は受験料で400円、試験時間で約15分です。
使われる語句や表現は英検Jr.独自のシラバスにもとづいていて、ヒントを聞いて答えを推測する、想像力を使う問題もある、と書かれています。
隣接した2つのグレードは、同時に受験できます。公式ページでは「ダブル受験」と呼ばれています。
納入された受験料は、返金も次回以降への充当もできない、という注記も同じページに並んでいます。
英検Jr.の解答はマークシートではない
解答の方法が英検と決定的に違います。
受験案内には「問題冊子に直接○を書き込みます。(マークシートではありません)」と書かれています。
特徴とメリットのページの説明はもう少し具体的です。「CDから流れる英語を聞いてそれに合ったイラストなどに○をつける簡単な解答方法です」とあります。
ただし、テストの一部に選択肢が文字で書かれた問題が含まれている、という注記が付いています。
問題用紙はカラーで印刷されていて、児童の興味を引くイラストが描かれている、とも書かれています。人物や背景をしっかり把握して答えることができる、という説明です。
英検のほうは1級〜3級のライティング部分を除いてすべてマークシートです。そちらの筆記用具の決まりは英検の受験票は試験日の1週間前までに届くに書いてあります。
英検Jr.のペーパー版は年3回・会場は団体が決める
受験案内に、2026年度の年間日程が表で出ています。
| 実施回 | 会場 | テスト日 | 受付期間 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | グループ会場 | 6月6日(土)〜6月14日(日) | 4月20日(月)〜5月18日(月)※協会必着 |
| 第2回 | グループ会場 | 10月31日(土)〜11月8日(日) | 8月17日(月)〜10月5日(月)※協会必着 |
| 第3回 | グループ会場 | 2027年1月30日(土)〜2月7日(日) | 11月30日(月)〜2027年1月12日(火)※協会必着 |
テスト日が1日ではなく9日間の幅になっているのは、その中のどの日に実施するかをグループの申込責任者が指定するからです。公式にも「グループ会場のテスト実施日は、グループの申込責任者が指定します」と書かれています。
英検Jr.には公開会場がありません。
「2011年度から英検Jr.公開会場は設置しないことにいたしました」と明記されていて、個人で受けたい人はオンライン版を使うように案内されています。
ペーパー版のグループ会場は引き続き行っていく、という説明もあわせて書かれています。
英検Jr.のオンライン版は商品が3種類ある
オンライン版は受験料ではなく商品の値段として書かれています。フルパック、ラーニング、テストの3つです。
| グレード | フルパック 1ヵ月/3ヵ月/6ヵ月 | ラーニング 1ヵ月/3ヵ月/6ヵ月 | テスト 3ヵ月 |
|---|---|---|---|
| BRONZE | 3,900円/5,400円/7,300円 | 2,000円/3,900円/6,000円 | 2,300円 |
| SILVER | 4,100円/5,600円/7,500円 | 2,000円/3,900円/6,000円 | 2,500円 |
| GOLD | 4,300円/5,800円/7,700円 | 2,000円/3,900円/6,000円 | 2,700円 |
ラーニングの値段は3グレードとも同じで、差が出るのはフルパックとテストだけです。
中身も書かれています。フルパックは「英検Jr.オンラインテスト」と「英検Jr.ラーニング」がセットで、それぞれ個別に買うより安いという説明です。
ラーニングはドリル&ゲームともぎテスト240問のセット、テストは英検Jr.をインターネットで受けられるもので、終了後すぐに結果を見ることができます。
オンラインテストは有効期間内で1回のみ、ラーニングは有効期間内なら何度でも使えます。
後日、受験者の氏名が印字されたREPORT CARD(成績表)とCERTIFICATE(成績証明書)が送付される、と書かれています。
有効期間を延ばす機能も別料金であります。1ヵ月1,500円、3ヵ月3,000円、6ヵ月5,000円です。
支払いはクレジットカードかコンビニから選べます。コンビニ払いは1週間以内に手続きを終える必要があり、支払上限額は30万円と書かれています。
英検Jr.のオンライン版には動作環境の条件がある
個人でのお申し込みのページに、推奨動作環境が細かく出ています。
| 項目 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 | MacOS X/Big Sur/Monterey/Ventura/Sonoma/Sequoia |
| ブラウザ | Microsoft Edge Chromium 最新安定版/Google Chrome 最新安定版 | Google Chrome 最新安定版 |
| 画像解像度 | 1024×768以上 | 1024×768以上 |
| 回線 | 下り実測2Mbps以上(10Mbps以上が望ましい) | 下り実測2Mbps以上(10Mbps以上が望ましい) |
| 項目 | iPad | Androidタブレット |
|---|---|---|
| OS | iPadOS 15/16/17/18/26 | Android 7.0以上13以下 |
| ブラウザ | Google Chrome 最新安定版 | Google Chrome 最新安定版 |
| 画面サイズ | 7.9インチ以上 | 9.7インチ以上 |
ブラウザ側の設定も指定されています。Cookieの有効化、JavaScriptの有効化、表示倍率100%の3つです。
タブレットには追加の注意書きがあります。2GB以上のメモリを持つ端末を推奨すること、横向き画面での利用を推奨することの2点です。
リスニングのテストなので、ヘッドホンを使うか静かな環境で使うように案内されています。
申し込む前に動作環境をチェックできるページと、1日体験版が用意されている、とも書かれています。
英検Jr.の運営は協会だけではない
これは見落としやすいので表にします。ペーパー版とオンライン版で、運営している会社が違います。
| 版 | 運営 |
|---|---|
| ペーパー版 | 公益財団法人 日本英語検定協会が、株式会社教育測定研究所に運用を委託。収納代行も同社に委託 |
| オンライン版 | 株式会社教育測定研究所が運用管理 |
申し込みのページから先は株式会社教育測定研究所が運用管理・利用している、という注記が各所に置かれています。
学校や自治体向けには「英検Jr.学校版」という別の枠があり、こちらは学校・自治体のみ受け付けていると書かれています。
英検Jr.について公式ページに書かれていないこと
この記事で数字を出せなかったものを並べます。
問題数です。3つのグレードとも、何問出るのかは公式ページに書かれていません。試験時間だけが公開されています。
合格ラインです。合否を出さないテストなので、合格点という考え方がありません。返ってくるのは正答率です。
進級の目安の中身です。「進級の目安を示して通知します」とは書かれていますが、正答率が何%なら次のグレードへ進めるのかという数字はありません。
対象年齢です。児童向けと書かれていますが、何歳から何歳までという指定は見つかりませんでした。
過去問です。2013年度から各グレードとも過去問題を使用しているため問題はクローズドとなり、受験者への「全グレードの問題と解答」の配布は廃止された、と受験案内に書かれています。
英検Jr.についてよくある質問
公式ページに答えが書かれているものだけを並べます。
英検Jr.は個人でも申し込めますか
オンライン版なら申し込めます。個人申込・グループ申込にかかわらず1名から申し込めて、BRONZE・SILVER・GOLDを同時に申し込むこともできると書かれています。ペーパー版は公開会場が無いため、グループ会場での受験になります。
英検Jr.の受験料は返ってきますか
返ってきません。ペーパー版は「納入された受験料は、返金および次回以降への充当はできません」、オンライン版は「決済完了後の返金、および他の試験の受験料への充当はできません」と、どちらにも書かれています。
英検Jr.は英検の何級にあたりますか
公式ページに対応表はありません。ただしお知らせ一覧に「英検CSEスコア比較表に英検jr.を追加いたしました」(2017年2月2日)という記載があり、英検CSEスコアの比較表の側に英検Jr.が載っていることが分かります。
英検Jr.のテスト結果はいつ分かりますか
オンライン版は、テスト終了後すぐに結果を見ることができると書かれています。ペーパー版については日数の記載がありません。
英検Jr.のグレードは2つ同時に受けられますか
受けられます。隣接した2つのグレードを同時に受験できる「ダブル受験」が用意されています。
英検Jr.の数字を取った公式ページ
この記事の数字は、次の4ページから取りました。
- 英検Jr. トップ(2026年度第2回の受付期間とテスト日・お知らせ一覧)
- 英検Jr.の特徴とメリット(1994年の開発・育成型・オールリスニング・3つのグレード・運営の委託先)
- 受験案内(2026年度の年間日程・ペーパー版の受験料と試験時間・オンライン版の商品と値段・支払い方法)
- 個人でのお申し込み:オンライン版(推奨動作環境・申し込みの4ステップ)
取得日は2026年9月17日です。日程と値段は年度ごとに変わるので、申し込む前に公式ページで確認してください。

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