この記事は、英検を実施している公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトに書かれている記述だけを使って書いています。
スコアの範囲もCEFRの説明も、公式ページの原文から取り、確認した日を添えました。
公式ページに書かれていなかったことは、書かれていないとそのまま書きます。
英検のCEFRは6段階の国際的なものさしです
公式はCEFRをこう説明しています。
「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)とは、「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれるもので、外国語の学習者、教授者及び評価者が、その熟達度を同一の基準で判断することができるように開発された枠組みです。」
成り立ちについても書かれています。
「20年以上にわたる調査・研究に基づいて、2001年に欧州評議会(Council of Europe)によって公開されました。」
段階は6つです。
「CEFRでは、外国語の熟達度を A1、A2、B1、B2、C1、C2(C2が最高レベル)の6段階に分け、それぞれについて、その言語を使って「具体的に何ができるか」という形(Can-do表現)で分かりやすく示しています。」
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」(2026年9月16日に確認)
英検のCEFRは技能別スコアで決まります
公式は技能別スコアとCEFRレベルの対応表を公開しています。
| CEFR | Reading | Listening | Writing | Speaking |
|---|---|---|---|---|
| C1 | 670 〜 | 651 〜 | 666 〜 | 613 〜 |
| B2 | 595 〜 | 600 〜 | 586 〜 | 519 〜 |
| B1 | 515 〜 | 496 〜 | 472 〜 | 467 〜 |
| A2 | 436 〜 | 445 〜 | 415 〜 | 404 〜 |
| A1 | 380 〜 | 342 〜 | 316 〜 | 362 〜 |
同じCEFRレベルでも、技能によって必要なスコアが違います。
B2ならListeningが600点から、Speakingは519点からです。
公式は「2022年度以降は、技能別スコアに基づいて、技能別の「CEFRレベル」を表示します。」と書いています。
成績表には技能ごとのCEFRが並ぶ形です。
英検のCEFRは受けた級によって出る範囲が決まっています
ここが最初につまずくところです。
公式の記載はこうです。
「受験級によってCEFRレベルを算出するための英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)を定めています。」
そして、範囲を外れたときの扱いも書かれています。
- 「この範囲を下回った場合は、CEFRレベルが表示されません。」
- 「範囲内の場合は、そのスコアに応じたCEFRレベルが表示されます。」
- 「この範囲を上回った場合は、その級で算出できるCEFRレベルの上限が表示されます。」
つまり、3級でどれだけ高いスコアを取っても、上限より上のCEFRは出ません。
公式の表で、級ごとに算出できるCEFRレベルは次のようになっています。
| CEFR | 算出できる級 |
|---|---|
| C1 | 1級 |
| B2 | 準1級・1級 |
| B1 | 2級・準1級 |
| A2 | 準2級・準2級プラス・2級 |
| A1 | 3級・準2級・準2級プラス |
英検のCEFRは4級と5級では表示されません
下の級には、そもそも対応がありません。
公式の記載はこうです。
「なお、4級・5級はCEFR算出範囲外であるため、CEFRレベルが表示されません。」
成績表に載るのは、合否と英検CSEスコア、技能別スコアまでです。
CEFRが出るのは3級からになります。
そして3級で出るのはA1だけです。
公式の表で、3級の欄に○が付いているのはA1の行だけです。
英検のCEFRには4技能総合の表示もあります
技能別とは別に、まとめたレベルも出ます。
公式の記載はこうです。
「英検の成績表では、全4技能の技能別スコアを足し合わせた「4技能総合スコア」に基づいて、「4技能総合CEFR」を表示します。」
4技能総合スコアの基準も公開されています。
| CEFR | 4技能総合スコア |
|---|---|
| C1 | 2600 〜 |
| B2 | 2300 〜 |
| B1 | 1950 〜 |
| A2 | 1700 〜 |
| A1 | 1400 〜 |
ただし、条件があります。
「4技能すべてを受験しないと「4技能総合CEFR」は表示されません(一次試験の成績のみでは表示されません)。」
一次試験で落ちると、4技能総合CEFRは出ません。
英検のCEFRが表示されない下限が級ごとに決まっています
4技能総合CEFRには、級ごとの足切りがあります。
公式の注記をそのまま並べます。
- 「1級を受験された場合、4技能総合スコアが、準1級の合格基準スコアである2304未満だと4技能総合CEFRが表示されません。」
- 「準1級を受験された場合、4技能総合スコアが、2級の合格基準スコアである1980未満だと4技能総合CEFRが表示されません。」
- 「2級を受験された場合、4技能総合スコアが、準2級の合格基準スコアである1728未満だと4技能総合CEFRが表示されません。」
- 「準2級プラスを受験された場合、4技能総合スコアが、1550未満だと4技能総合CEFRが表示されません。」
ここで出てくる2304や1980という数字は、1つ下の級の4技能の合格基準スコアです。
一次と二次を足した値にあたります。
上の級を受けて大きく届かなかった場合、CEFRの欄が空くことがある、ということです。
英検のCEFRの6段階は何ができるかで説明されています
公式はCEFRの各レベルの説明も載せています。
| レベル | 公式に載っている説明の一部 |
|---|---|
| C2 | 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。 |
| C1 | いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。 |
| B2 | 抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。 |
| B1 | 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。 |
| A2 | 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。 |
| A1 | 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。 |
公式はこの区分を3つにまとめてもいます。
C2とC1が「熟練した言語使用者」、B2とB1が「自立した言語使用者」、A2とA1が「基礎段階の言語使用者」です。
出典として「ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構」が挙げられています。
英検のCEFRの判定は文科省の対照表に基づいています
4技能総合CEFRの出し方について、公式は根拠を書いています。
「4技能総合CEFRの判定方法は、文科省で開催された「英語の資格・検定試験とCEFRとの対応関係に関する作業部会」で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」に基づきます。」
英検が独自に決めた対応ではない、ということです。
公式はCEFRの使われ方についても書いています。
「CEFRによる6段階は、英語だけではなく、多くの外国語能力の指標として、世界の国や地域で教育や仕事など多岐にわたる場面で活用されています。」
英検CSEスコアの3つの特長のうち1つも、このことを指しています。
「国際標準規格のCEFRに対応しているので、自分の実力が世界基準で分かる」です。
英検のCEFRについてよくある質問
公式に書かれていたことと、書かれていなかったことを分けて並べます。
CEFRは何段階ありますか
6段階です。
A1、A2、B1、B2、C1、C2で、C2が最高レベルです。
英検でC2は取れますか
公式の対応表に、C2を算出できる級はありません。
表に載っているのはC1までです。
2級でB2は出ますか
出ません。
公式の表で、2級に○が付いているのはB1とA2です。
4級・5級でもCEFRは出ますか
出ません。
公式に「4級・5級はCEFR算出範囲外」と書かれています。
一次試験だけでもCEFRは出ますか
4技能総合CEFRは出ません。
公式に「一次試験の成績のみでは表示されません」と書かれています。
技能ごとのCEFRはいつから出ますか
2022年度以降です。
英検のCEFRを調べるときに見る公式ページ
この記事で使った公式ページを並べておきます。
- 英検CSEスコアとは(CEFRの説明・技能別と4技能総合の対応表・算出範囲)
- 英検CSEスコアでの合否判定方法について(技能ごとの満点スコア)
- 英検Can-doリスト(CEFRを踏まえた技能別の目標)
いずれも2026年9月16日に確認しました。
制度は年度で変わることがあるので、受験する回の案内は必ず公式で確かめてください。

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