4級に受かった人が3級を受けると、リスニングだけ急に難しく感じることがあります。
その理由の一つは、はっきりした形で公式ページに書かれています。
英検3級のリスニングは、第1部だけ放送回数が1回になります。
4級は3つの部すべてが2回でした。
このページでは、日本英語検定協会が3級の試験内容などの公式ページに掲載している表の値だけを使って、英検3級のリスニングの中身を並べます。
情報の取得日は2026年9月8日です。
英検3級のリスニングは第1部だけ放送1回です
先に結論を置きます。
英検3級のリスニングは全部で30問あり、3つの部に分かれています。
放送回数は、部によって違います。
| 部 | 形式 | 問題数 | 選択肢 | 放送回数 | 補助イラスト |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1部 | 会話の応答文選択 | 10問 | 3肢 | 1回 | 有 |
| 第2部 | 会話の内容一致選択 | 10問 | 4肢 | 2回 | 無 |
| 第3部 | 文の内容一致選択 | 10問 | 4肢 | 2回 | 無 |
(3級の試験内容の記載をもとに作成)
第1部だけが1回です。
第2部と第3部は2回流れます。
英検3級のリスニングでいちばん最初に来る10問が、いちばん取り返しがきかない10問だ、ということになります。
英検3級のリスニングの出題形式を公式の表どおりに並べます
放送回数だけでなく、何を答える問題なのかも公式が書いています。
3級の試験内容の記載を、そのまま並べます。
第1部は「会話の応答文選択」で、会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う形式です。
第2部は「会話の内容一致選択」で、会話の内容に関する質問に答える形式です。
第3部は「文の内容一致選択」で、短いパッセージの内容に関する質問に答える形式です。
この3つは、聞き方がそれぞれ違います。
第1部は「次に何と言うか」を選ぶ問題です。
第2部と第3部は「聞いた内容が合っているか」を選ぶ問題です。
英検3級のリスニングの第1部だけ、答えるのが会話の続きになっている点は覚えておいて損がありません。
英検3級のリスニング第1部は選択肢が3つでイラストがついています
第1部には、他の2つの部にない特徴が2つあります。
1つ目は、選択肢が3肢だということです。
第2部と第3部は4肢なので、第1部だけ選択肢が1つ少ない形です。
2つ目は、補助イラストが付いていることです。
公式の表では、第1部の補助イラストが「有」、第2部と第3部が「無」となっています。
つまり英検3級のリスニングの第1部は、放送が1回しかない代わりに、選択肢が少なく、絵の助けがあります。
放送が1回だから難しい、とだけ読むのは早いということです。
問題用紙の上に、場面を教えてくれる材料が置かれています。
英検3級のリスニング第2部・第3部は放送2回です
第2部と第3部は、公式の表で放送回数が2回となっています。
ここは4級と同じです。
2回流れるということは、1回目で全部を取る必要がないということでもあります。
英検3級のリスニングの第2部と第3部については、1回目に質問と選択肢の見当をつけ、2回目に確定させるという二段構えが形式上できます。
一方で、第2部と第3部には補助イラストがありません。
音だけで場面を組み立てることになります。
英検3級のリスニングは、前半が「1回・3肢・絵あり」、後半が「2回・4肢・絵なし」という組み合わせになっています。
同じ30問でも、前半と後半で必要な聞き方が変わる作りです。
英検3級のリスニングは4級のリスニングと何が変わるのか
4級から3級に上がったときに何が変わるのかを、公式の表で確かめます。
4級の試験内容によると、4級のリスニングは次のとおりです。
| 級 | 第1部の放送回数 | 第2部の放送回数 | 第3部の放送回数 | リスニングの時間 |
|---|---|---|---|---|
| 4級 | 2回 | 2回 | 2回 | 約30分 |
| 3級 | 1回 | 2回 | 2回 | 約25分 |
変わるのは第1部だけです。
第2部と第3部の放送回数は、4級も3級も2回で同じです。
問題数も、4級・3級ともに各部10問ずつの合計30問です。
つまり4級から3級で増える負荷は、第1部の10問が2回から1回になることに集中しています。
もう1つ、時間が変わります。
4級のリスニングは約30分、3級のリスニングは約25分です。
同じ30問なのに、3級のほうが約5分短くなります。
第1部の放送が1回になれば、そのぶん全体の時間が短くなるのは自然です。
英検3級のリスニングが4級より急に短く感じるのは、この5分の差が理由だと公式の表から説明がつきます。
英検3級のリスニングは準2級のリスニングと何が変わるのか
次の級も見ておきます。
準2級の試験内容によると、準2級のリスニングは3つの部すべてが放送回数1回です。
3つの級を並べます。
| 級 | 第1部 | 第2部 | 第3部 | リスニングの時間 | 問題数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4級 | 2回 | 2回 | 2回 | 約30分 | 30問 |
| 3級 | 1回 | 2回 | 2回 | 約25分 | 30問 |
| 準2級 | 1回 | 1回 | 1回 | 約25分 | 30問 |
放送回数は、4級から準2級にかけて段階的に減ります。
4級は全部2回、3級は第1部だけ1回、準2級は全部1回です。
英検3級のリスニングは、この移り変わりのちょうど途中にあります。
3級で「1回で取る」感覚を第1部の10問だけで練習し、準2級でそれを30問すべてに広げる、という順番になっています。
だから英検3級のリスニングの第1部を1回で取れるようにしておくことは、3級のためだけの準備ではありません。
なお準2級の第1部は、公式の表では選択肢が読み上げられる形式と記載されています。
3級の第1部について選択肢が読み上げられるかどうかは、公式ページの表に明記が見当たりませんでした。
3級の第1部の読み上げ方は、試験前に公式ページの表で確かめておいてください。
英検3級のリスニングの試験時間は約25分です
英検3級の一次試験全体の中で、リスニングがどこに位置するかを確認します。
3級の過去問・試験内容には、一次試験の時間が「リーディング・ライティング65分 / リスニング約25分」と書かれています。
| 区分 | 時間 |
|---|---|
| リーディング・ライティング | 65分 |
| リスニング | 約25分 |
(3級の過去問・試験内容の記載をもとに作成)
英検3級のリスニングは、一次試験の最後に約25分あります。
この65分という数字は、2024年度のリニューアルで変わったものです。
2024年度 問題形式リニューアルのページには、3級のリーディング・ライティングの時間が50分から65分になったと記載されています。
古い問題集で時間を計っている場合は、ここがずれます。
なお、リスニングの時間そのものの変更については、リニューアルのページに記載が見当たりませんでした。
英検3級のリスニング30問はリーディング30問と同じ重さです
英検3級のリスニングがスコアの上でどう扱われるかを確認します。
3級の試験内容から一次試験の問題数を数えると、こうなります。
| 技能 | 問題数の内訳 | 問題数の合計 |
|---|---|---|
| リーディング | 15+5+10 | 30問 |
| ライティング | Eメール返信1+英作文1 | 2問 |
| リスニング | 10+10+10 | 30問 |
(3級の試験内容の記載をもとに作成)
そして日本英語検定協会は、各級の合格基準スコアのページで次のように書いています。
技能ごとに満点スコアを均等に配分
同じページによると、3級の技能ごとの満点は550点です。
つまり、リーディング30問で550点、リスニング30問で550点、ライティング2問で550点です。
英検3級のリスニングは、問題数もリーディングと同じ30問、満点も同じ550点です。
リスニングを捨ててリーディングで取り返す、という組み立てが成立しにくい設計になっています。
ここで1つ、はっきりさせておきます。
英検のスコアは統計的な手法で算出されるため、正答数からスコアを算出することはできない、と公式が明言しています。
「リスニングで何問取れば何点」という換算表は、公式のものではありません。
英検3級の合格基準スコアの数値は、公式ページで表が画像として掲載されており、テキストとして読み取れませんでした。
数値は各級の合格基準スコアと合否判定についてで必ず確認してください。
英検3級のリスニングの過去問と音声はどこにあるのか
英検3級のリスニングを本番の形式で試すなら、公式が出しているものが最も確実です。
日本英語検定協会は3級の過去問・試験内容のページを公開していて、ここから過去問にたどれます。
リスニングは音声がないと形式の練習になりません。
放送回数が第1部だけ1回だという作りは、紙の問題だけを見ても再現できないからです。
このページで並べた表は形式の話なので、実際の速さや声の感じは公式の音源で確かめてください。
また、級全体の一覧は過去問・試験内容のページから各級に移動できます。
英検3級のリスニングについてよくある質問
英検3級のリスニングは何問ですか
30問です。
第1部・第2部・第3部が各10問ずつです。
英検3級のリスニングは何回流れますか
第1部は1回、第2部と第3部は2回です。
3つの部で放送回数が同じではない点に注意してください。
英検3級のリスニングの時間は何分ですか
約25分です。
一次試験のリーディング・ライティング65分のあとに行われます。
英検3級のリスニングは4級より難しくなりますか
形式の上で変わるのは、第1部の放送回数が2回から1回になる点です。
問題数は4級も3級も30問で同じ、第2部と第3部の放送回数も2回で同じです。
英検3級のリスニングでイラストが使われるのはどの部ですか
第1部です。
公式の表では、第1部の補助イラストが「有」、第2部と第3部が「無」と記載されています。
英検3級のリスニングは何問正解すれば合格できますか
公式が正答数と合格の対応表を出していないため、答えられません。
日本英語検定協会は、英検のスコアは統計的な手法で算出されるため正答数からスコアを算出することはできない、と明言しています。
合格基準スコアは各級の合格基準スコアで確認してください。
5級や4級にもリスニングはありますか
あります。
まとめ|英検3級のリスニングは前半10問の作りが違います
公式に書いてあることだけを、もう一度並べます。
英検3級のリスニングは全30問で、第1部・第2部・第3部が各10問です。
放送回数は、第1部が1回、第2部と第3部が2回です。
選択肢は、第1部が3肢、第2部と第3部が4肢です。
補助イラストは第1部だけに付いています。
試験時間は約25分で、リーディング・ライティング65分のあとに行われます。
4級は3つの部すべてが放送2回で時間は約30分、準2級は3つの部すべてが放送1回で時間は約25分です。
英検3級のリスニングは、その中間にあたります。
技能ごとの満点は550点で、リーディング30問と同じ配分です。
そして、正答数からスコアを算出することはできない、と公式が明言しています。
このページに書いた数字は、すべて日本英語検定協会の公式ページの表から取ったものです。
公式が出していない数字は書いていません。
出題形式は年度によって変わることがあるので、受験する回の情報は必ず英検の公式サイトで確認してください。
本記事の情報は2026年9月8日時点のものです。

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